健康について云々考える中で、Kenは現役眼科医なので、まずは眼科医の立場からまずは考えていきましょう。
人間は日常生活において80%の情報を視覚から得ている、と言われています。
実際、皆さんは今、視覚が突然奪われたら?という想像をしたことがありますか?
そこまでいかなくっても、普段の日常生活におけるコンタクトレンズの手間や負担、LASIKって安全なの?子供の視力を回復するには?
様々な疑問があると思います。
そこでまずはコンタクトレンズについて考えてみたいと思います。
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視力の基本
どこかでこういうの見たことないですか?
視力検査の結果なんですが、基本的にみんなが『目が悪くなった… 🙁 』というのは、
・近視が進んだ
・乱視が増えた
ということが多いです。つまり、裸眼視力の悪化です。
それに対して、我々眼科医が『目の病気です』というのは大半が矯正視力の悪化です。
裸眼視力を改善させるために、皆さんはコンタクトレンズや眼鏡、LASIKなんかを選んだわけですね。
レーシックの現状
LASIKがどのようなものか?
他でもいろいろと丁寧にかかれていると思いますので、ここでは割愛しますね。
世界では年々近視の患者さんが増えています。
特にアメリカでは年間100万人以上の方がLASIKを受けている時期もありましたが、日本は数万人程度でした。
日本はまだまだコンタクトレンズや眼鏡の方が多いように思いますね。
特に医療トラブルがあってからは日本でもLASIKの患者数はさらに減っています。
やっと最近、患者数も増えてきたLASIKですが、医学の進歩とともに、LASIK以外にも
・スマイル(Smile)
→より安全な削り方(基本はLASIK+α)
・hole ICL
→眼の中にレンズを入れる手術(いざとなったら取り出せるし、おすすめ)
というような屈折矯正手術でも新しい技術が導入されたにも関わらず、いまだに日本での主流はLASIKだ、という現状もあります。
参考資料
眼科専門医がオススメ!視力改善マニュアル
果たしてコンタクトレンズはBestなのか?
『裸眼で十分に見える』この大事さ・メリットは計り知れません。
特に昨今の地震などの天災や災害などを考えると、夜中に見えないがために逃げ遅れるなんて事を危惧して決心した患者さんもいました。
しかし、LASIKを受けない理由は…
・また視力が下がる可能性がある。
・金銭的に高い
・怖い話を聞くから
・長期の安全性が確保されていない
という声があります。
また、高名な高須院長はTwitterユーザーとのやりとりの中で…
高須院長「レーシックいやです」
Twitterユーザー「高須先生は、脂肪吸引で肉体改造wまでされてるのに レーシックは嫌なんですね~ どうしてなのでしょう?」
高須院長「僕にレーシックの安全性を力説したレーシックの大先生がメガネをかけておられたからです。
真実を言うが、ぼくが説明を聞いて決断しなかったとき、決断してレーシックをうけた同業の医者は現在視力が受ける前に戻ってメガネをかけています。」
これはある意味で事実です。しかし、前述のNoteでも書いてある通り、誰でも100%屈折矯正手術が良いか?と言われるとそうでもないわけです。
誰にでもLASIKを勧めるのは良くないですが、適切な基準と考えできちんと検査をすれば、満足度はかなり高いと思います。
現在、LASIKの満足度はメタ解析では、94%もの人がLASIKに満足している、と言っています。
さらに言えば、
✓金額は…コンタクトを10年もすれば余裕でLASIKの方が安い
✓コンタクトレンズのトラブルの方が多い(世間には声はでないが…)
✓長期の安全性はまだ不明だが、始まって30年の歴史はある
✓失敗したら角膜移植しかない…なんて嘘も流れている。
まとめる
結局、どんな手術にも相性はあります。
100%の安全な手術はありませんが、94%もの人が満足する手術も他にはないです。
ただ、大事なのは残りの6%の人が何故後悔いしているのか?
ということです。
コンタクトがBestでも、安全なわけではありません。
同様に、屈折矯正手術がBestでも、安全なわけではありません。
でも、きちんと適応を間違えなければ、その人にとってBestな生活が待っている、と思いますね。
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